くーちゃんくーちゃん 2011年03月30日
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2011.03/30 (Wed)

不思議なアリス

 『木の実』

 アリスはいつもひとりでした。
 アリスはいつだって光がほしくて暗闇に手を伸ばし、不思議な森の中、彷徨い続けるのでした。
 無垢な瞳を持つ、アリス。
 ある日、アリスは小さな小さな木の実を手に取りました。
 小さな小さな木の実はアリスの手にすっぽりと収まります。
 ですがアリスは何を思ったか、その小さな小さな木の実と遠く青空へと投げました。
 そして何も言わず、また森の中彷徨い歩きます。
 光が欲しいのに。いつだって光が欲しいのに。
 きっとアリスは光と言うものが何なのか知らなかったのです。
 だからずっと不思議な森の中。アリスはただただ彷徨い続けるのでした。

 『鳥たち』

 アリスはいつもひとりでした。
 アリスはいつだって光がほしくて暗闇に手を伸ばし、不思議な森の中、彷徨い続けるのでした。
 真っ暗な瞳を持つアリス。
 その日、アリスは遠く遠く飛んでいく鳥たちを見ました。
 遠く遠く飛んでいく鳥たちをみて目を輝かせました。
 もしかするとアリスは鳥たちを光だと思ったのかも知れません。
 翌日。アリスは鳥たちを探しに出かけました。しかし、鳥たちは見つかりません。何故ならアリスの瞳には光がないからです。
 光が欲しいのに。自分が持っていない光が欲しいのに。
 そしていつの日か、何を探していたのかも忘れてしまうのでしょう。
 きっとアリスは今日もてくてくと歩きながら森の中を彷徨います。
 さてさて、明日は一体何と出逢うのでしょう。アリスはただただ彷徨い続けるのでした。

 『狐の悪戯』

 アリスはいつもひとりでした。
 アリスはいつだって光がほしくて暗闇に手を伸ばし、不思議な森の中、彷徨い続けるのでした。
 優しい瞳を持つアリス。
 この日、不思議な森には雨が降っていました。
 しかし、アリスは雨が雨であることを知らず、またアリス自身も雨に気がつきません。
 その事を知ってか知らずか、イタズラ好きな子狐さんはアリスに雨の事を光だと教えます。するとアリスは微笑んで、笑いました。
 その様子を見ていた、正直者の熊さんがアリスにこれは雨だと教えます。
 子狐さんと熊さん、どちらも言った事を曲げずについには喧嘩になってしまいました。
 その時、アリスは思いました。心が冷たい。これは私の求めていた光ではないよと二人に言います。
 その途端、音はぴたりと止み、ただアリスの中には冷たいという想いだけが残りました。
 きっとアリスはこの冷たいと想いを心の中に感じながら光を探すのでしょう。
 嬉しい時も寂しい時も。アリスはただただ彷徨い続けるのでした。
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